ヨル♪宮沢賢治'18
ひとり語り芝居
『土神ときつね』
ご挨拶
宮沢賢治はお好きですか?
私は、ずっと苦手でした。声に出すとこんなに面白いんだと気付いたのは、ずいぶん大人になってから。
気付いたらいてもたってもいられず、戯曲にするのではなく全文そのままで芝居として上演しよう!と
「ひとり語り芝居 ヨル♪宮沢賢治」シリーズの上演を始めて早や十二年。
いつのまにかお茶祭りはこれがメイン企画となっております。二都市公演、まつもと演劇祭への参加など、少しずつ場を拡大中。
基本的にオリジナル音楽の生演奏とともにお届け。前半は賢治についての解説や、短歌、詩、短編の紹介などのお喋りをし、
後半に物語と言う構成で続けておりましたが、近年、どうにも前半のボリュームが大きくなり過ぎとの指摘が……。
上演時間が長くなってきたこともあり、ここで思いきって、前半部分は独立させることにいたしました。
賢治語りとして、カフェやバーなどの小スペースで身軽にお届けしてまいります。
「ヨル♪宮沢賢治」としては、あくまで物語メインに。
とは言え、いきなり物語と言うのもなんなので、やっぱり、少しだけお喋りを。
……賢治について調べれば調べるほど、あれこれ語りたくなってしまうのです。少しだけ、お付き合いくださいな。
今回取り上げるのは、賢治作品の中では珍しい男女の恋の物語『土神ときつね』。
土神ときつね、二人の男に愛された女とは?一人三役、いえ、語りも含めれば四役ですね。
今回、新たにパートナーを組んでくださる本多千紘さんの音楽とともに、お届けいたします。
「どなたもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」(『注文の多い料理店』より)
お茶祭り企画 川島むー
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